バケツでお米づくり

バケツ稲づくり」ってご存知ですか?

そう、その名のとおりバケツでお米を作るのです。
「バケツでお米なんて作れるの?」とか、
「お米は田んぼじゃないとできないよ」と思われるかもしれません。
いやいや、なんのバケツでお米ができてしまうのです。

普段、土に触れる機会が少ないスタッフですが、
お米はどのようにして出来るのか、自分達で確かめていきたいと思います。
無事にお米を食べることが出来るのか!?
生長の様子をムスピィと一緒に紹介します。

「ムスピィ用意はいいかい?」

「OKだピィ!!」

バケツ稲づくりはJAグループさんが“みんなの「よい食」プロジェクト。バケツ稲ネットワーク”として、
お米や農業を身近に感じてもらうために考えた栽培方法です。
今回の”バケツでお米づくり”はJAグループさんの「バケツ稲づくりネットワーク」サイトで提供されている“バケツ稲づくりマニュアル”を参考にさせていただきながら、スタッフの主観も交えたかたちでお米の生長を記録したものです。

ついにやって来た!バケツ稲刈り!

【2010年10月15日】

一時は枯れてしまうかと心配した稲も立派な”穂”を実らせてくれました。
そして今回はいよいよ・・・稲刈りです!パンパカパ~ン!!
稲刈りの10日ほど前から水やりを止めて土を乾かす「落水」という作業を行います。

ムスピィ 「いよいよ稲刈りだピィ!」
スタッフS 「何だか感慨深いね。」
スタッフA 「フフフ、全て計画どおりさ。」
ムスピィ
スタッフS
「・・・・・っだね。」

今回はカマや園芸用のはさみを用意出来なかったため、普段から事務机で使っている”普通のはさみ”で稲を刈ることにしました。根本から5cmほどのところから刈り取って(切り取って)いきます。

スタッフS 「いくよ。ほんとうにいくよ。ほんとうにいくからね。」
スタッフA 「早くやりなよ。」

ジョキ、ジョキ、ジョキ。

嬉しい気持ちとちょっと寂しい気持ちが入り混じりながら、稲を刈っていきます。
しっかりと育った稲はとても丈夫で普通のはさみで刈るのは一苦労です。

バキッ!!

スタッフS 「はさみが壊れた。」
  (稲の強さにはさみの手元が折れてしまいました。)

少し手が痛くなりながらも、全てのバケツの稲を刈り取り、バケツには5cmほどの稲の根本しか残っていません。

スタッフA 「ちょっと寂しいね。」
スタッフS 「確かにね。まぁ元気だせよ!」
スタッフA 「いや、そこまで落ち込んでないって。」
ムスピィ 「バケツだけになってしまったピィ。」

収穫直後の稲はとても水分が多く、そのままにして置くと、お米が変質してしまいます。
そこで、刈り取った稲の根本をまとめてしばり、逆さまにして10日ほど乾燥させます。

ムスピィ 「雨に当たらない所に置いておくピィ。」

※ 一バケツで沢山の苗を育てた稲は、通常の半分ぐらいの高さまでしか生長しませんでした。しかししっかりとバケツに根をはり、小ぶりながら立派な”穂”を実らせてくれました。こちらもしっかり収穫。ありがたくいただきます。


どこかで見た田んぼの風景がここに。稲干し。

【2010年10月28日】

刈り取った稲もだんだんと水分が抜け、乾燥した茶褐色になってきました。

スタッフS 「この色を見ると枯れそうだった時を少し思い出すよ。」
スタッフA 「でも今はこうやって収穫できたんだからすごいことだよね。」
ムスピィ 「もう食べれるのか!?」

稲を逆さにしてを乾燥させている姿は、規模は違えど、どこかで見た田んぼの風景と同じです。
普段見ている”お米”になるもの、もう時間の問題。いよいよバケツ稲づくりも終盤です。


楽しい脱穀

【2010年11月5日】

刈り取った稲もすっかり乾燥したので脱穀をすることになりました。 いよいよ一粒一粒のお米となります。

脱穀の方法として「バケツ稲づくりマニュアル」には、「茶碗を使う」と「牛乳パックを使う」方法が紹介されていましたが、これまたどちらも用意が出来なかったので、給湯室にあった湯のみを(こっそり)使うことにしました。(すみません。)

スタッフA 「湯のみで脱穀ができるんだね。」
スタッフS 「何でもアイデアだよね。仕事にも活かそう。」
スタッフA 「湯のみを?」
スタッフS 「違うよ。固定概念にとらわれない発想をだよ。笑」
ムスピィ 「はやく脱穀するピィ!」

脱穀のやり方はいたって簡単です。
 ○新聞紙を広げてその上に乾燥した稲穂を置く。
 ○湯のみのふちを稲穂の根本に逆さにかぶせる。
 ○湯のみは固定で、稲穂だけを手前にゆっくる引っ張る。

プチ、プチ、プチ。

スタッフA 「本当に湯のみで脱穀できてるよ。それも思ったより簡単だし楽しい。
やっぱりこれって・・・」
ムスピィ
スタッフA
「口より手を動かしてよ。」
スタッフS 「すみません。」

祝 お米完成!(もみすり・精米)

【2010年11月10日】

バケツ稲づくりも今回が最終回です。
前回、脱穀したお米の籾殻(もみがら)を取り除き、いよいよ普段見ている”お米の姿”にします。

スタッフA 「いや~やっとここまできたね。色々な思い出がよみがえってくるよ。」
スタッフS 「そうだよね。社内でもだいぶ不思議な目で見られてたからね。」
スタッフA 「そうそう、あの視線はつらかった・・・ってそうじゃないよ!お米の生長の思い出だよ。」
ムスピィ 「よっこらピィ、よっこらピィ。汗」
スタッフS 「お、やけに静かだと思ったらムスピィが籾摺り(もみすり)を始めてるよ。」
ムスピィ 「たべる、たべる、たべるピィ!」
スタッフA 「早く食べたい一心なのね。笑」

脱穀したお米をすり鉢に入れ、すりこぎ棒でこすりながら籾殻(もみがら)を取っていきます。

スタッフA 「簡単に取れるかと思っていたけど、意外と籾殻って取れないね。」
スタッフS 「たしかに全然、取れてる気がしないよ。これはかなり根気作業だね。」
ムスピィ 「ハァ、ハァ。ピィ、ピィ。」
スタッフA 「ムスピィは前半飛ばしすぎたな。少しづつ根気よく進めていこう。」
スタッフS 「お、お米が出てきたぞ!いつも見てるお米と同じだ!」

コツとして、すり鉢には少しずつお米を入れ、すり鉢の側面を使ってゴリゴリとすり上げていくとスムーズに籾殻(もみがら)が取れてくれます。取れた殻(から)だけを吹き飛ばせば、きれいなお米が現れます。

スタッフA 「殻(から)だけ飛ばすの意外と上手くできないね。」
スタッフS 「ビニールにもぐって口で吹き飛ばすよ。」 ※良い子のみんなはまねしないでね。
スタッフA 「すごい格好だな。これだけ見たら何している人か分からないよ。」
ムスピィ 「大丈夫ピィ?」
スタッフS 「ほら、上手く殻(から)を吹き飛ばせたよ。」
ムスピィ 「うぁ~あたまが殻(から)だらけだピィ!」

籾殻の取れたお米はまぶしいくらいきれいです。(スタッフにはそう見えました。)
小さな種が苗になり、大きく成長して穂を実らせた”結晶”がここに現れました。

自力での精米では真っ白にはなりませんでしたが、しっかりとした立派なお米です。
今までの積み重ねでやっと出来た”大切なお米”・・・・完成です!!

スタッフS 「おめでとう!」
スタッフA 「やっぱり俺の言ったとおりだっただろ。やっほー!」
ムスピィ 「みんなで頑張った宝だピィ!うれしいピィ!」

楽しい脱穀

日に日に生長していく稲の姿に一喜一憂しながら、何とか”お米”を育てることができました。
芽がでれば喜び、枯れそうになれば心配し、実をつければ嬉しい気持ちになり、収穫には寂しさと感動が!
稲の力強さとスタッフのたゆまぬ努力!?(液肥のおかげかも?)で育ったお米はとてもまぶしく見えました。

普段、私たちが何気なく食べているお米がこんなにも手間隙が掛かっているのかと思うと本当に粗末にはできません。

今回は”お米”を育てましたが、きっとそれは普段、食べている食物すべてに言えることなのだと思います。

様々な物が進化し、食生活やライフスタイルが多様化する現代。
それでもお米や野菜は何も変わることなく今も昔も私たちの食卓に並んでいます。
きっとそれはこれからも変わらないでしょうし、変わってほしくない姿だとスタッフ一同強く願っています。
農に携わる人々の努力と愛情で育てられている”愛情一杯の恵み”を、これからもありがたく感謝しながら頂いていきたいと思います。
後は収穫祭を残すばかり。バケツ稲づくり、楽しく、貴重な体験でした。

ムスピィ 「やったピィ!」

最後に今回のバケツ稲づくりを始めるにあたり、
お力添えをいただいた株式会社日本農業新聞の皆様には深く感謝申し上げます。



このページのトップへ