広域連携観光情報誌『motto』埼玉×長野×上越

取材こぼれ話「楮かしき」を見学、体験してきました!
今回の誌面で「埼玉の冬の風物詩」としてご紹介した埼玉県比企郡小川町の『楮かしき』。
毎年、年明け1月頃に作業するようですが、今回11月に体験会があるということで参加してきました。
楮は和紙の主原料、クワ科の植物。
なんと1年で4mほどに成長するものもあるそうです。
枝を切り落とし、約1mに切り揃えた幹の部分を束ねて、特大の釜で蒸します。
体験会の日は1日2回の予定で、10:30~の会では7時に釜の火入れをして約3時間も蒸していたそうです。(13:30~の午後の会用には、釜出し直後、即、火入れをしていました)
釜からあげられた楮。
これを熱いうちに、皮むきします。この「皮」こそが、和紙の大切な材料。
軽く捻り、少し裂きます。そこを持って矢を引くように一気に引っ張ると、気持ち良くするっと皮が剥けます。
初めてながら、意外と1本目からうまくできました。
子どもたちも多数参加してしていましたが、引き幅が狭い分、一気に剥せないので、ちょっと慣れるまでは、悪戦苦闘していました。
でも、子どもたちも慣れてくるとどんどんテンポよく皮むきしていました。
この「楮かしき」「皮むき」作業、農家の子どもたちのお手伝い作業だったようです。
参加者の中には、「昔、よくやったなぁ」と懐かしむ方も・・・。
楮の栽培もだいぶ減少しており、こうした風景は和紙を作っているところであっても、珍しい光景になってきてしまったそうです。また、
和紙がどんな材料で出来ているの?
今では稀少、伝統工芸になっている和紙ですが、その材料や製造工程を知り、体験できることで、その風土や自然との共生をしてきた先人たちの知恵と技術も感じられました。
貴重な体験です!
年明けの1月第2・第3土曜日には、小川町和紙体験学習センターでも、「楮かしき」体験が予定されているようです。
記事を読んで、興味をもった方は、ぜひ足を運んでみてはいかがですか。
お問合せ
小川町和紙体験学習センター
TEL:0493-72-7262
和紙体験学習センターでは、和紙漉き体験なども実施しています。