広域連携観光情報誌『motto』埼玉×長野×上越

埼玉県立川の博物館 取材こぼれ話 「3つの日本一とこだわり満載!」
誌面では伝えきれなかった「川の博物館」さんの「取材こぼれ話」をこちらでご紹介します。
1997年8月1日に「埼玉県立さいたま川の博物館」として誕生した「川と水と人々のくらし」をテーマにした博物館。
河川系の博物館という全国的にも稀な施設です!通称「かわはく」。
さて、この「かわはく」現在3つの「日本一」を保有しています!これまたスゴい!
まず1つ目が、シンボルにもなっている大水車!直径24.2m。現在の水車は実は2代目。
一度日本一の座を奪われましたが、2019年の改修完成時に現在の直径24.2mとなり再び日本一に返り咲きました。この迫力は、現地に来ないと体感できません。そして、この水車は、埼玉県飯能市の「西川材(ヒノキ)」で造られているのです。
日本一を支える西川材の質の高さもビックリ!です。
さて、『水車の正面ってどこでしょう?』急にこんな質問をされました…。
みなさんはどこだと思いますか?ぜひ、ここに来て、スタッフの方に答えを教えてもらってみてください。
また、この大水車、いったいどうやって組立てたのでしょう…。そんな謎も聞いてみては。
2つ目の日本一は、本館の壁面を飾る大陶板画。
陶板画とは、陶器の板に絵柄を描き焼き付けたもの。こちらの大きさは、長さ21.6m、高さ5.04m。描かれた絵は、明治から昭和にかけ活躍した日本画家:川合玉堂 氏が1916年、紙本彩色六曲一双屏風(東京国立近代美術館所蔵)で重要文化財となっている「行く春」。
荒川に浮かぶ船車をモチーフにした春の美しい姿が、大スケールで見ることができます!
そして3つ目の日本一!これが感動モノ…誌面でも紹介しましたが、「荒川大模型173」。
荒川源流(甲武信岳)から河口(東京湾)までの173kmの流れと本流沿いの地形を1000分の1サイズで表現した模型。模型としてのこのサイズがなんと!日本一。
これが写真で見るより遥かに面白い!荒川沿いに住んでいる県民にしてみると、自分たちの住んでいるところがこんなにも小さく、平坦な平野なんだということが視覚的にわかる優れモノ。ドローンや航空写真ではきっと伝わらないこの見下ろし感や起伏のリアリティさは、ここに立たなければ味わえない体感です!!!自然ってスゴいなぁ、と敬意と畏敬を感じます。
こちらは、ポイント毎に設置されているQRコードをスマホで読み込むと、音声ガイダンスで解説もしてくれるので、より一層にその地域の特性や荒川の様子がわかりますよ。
(便利!)
3つの日本一を紹介するだけも目から鱗ですが、あと2つご紹介。
屋外にトンネル状の空間で設置されている「渓流観察窓」。
ここには、イワナやヤマメが元気よく泳いでいます。注目はこの水槽!実はこの水槽は秩父の源流の地形を型取りして再現した水槽なのだそうです!
似せて造ったのでなく、再現したという「こだわり」。
秩父源流の川中、川底をのぞける貴重な水槽で、魚たちがどんな泳ぎ方をするのか、じっくりと観察してみてくださいね。
そして、この博物館、他の博物館ではほとんどしない、いやいや、嫌がられる?仕掛けが。
それは、本館1階にある第1展示室。
さて、その仕掛け?展示?とは何でしょうか・・・!
美術館、博物館好きな人なら、入った瞬間!「なんだ、ココは!」と驚くかと。
ヒントは「鉄砲堰イベント」。
正解が気になった方は、現地で確かめてみるなり、博物館スタッフの方に聞いてみてくださいね。ちなみに…ライターの私は、2個目の回答で正解しました!
正解は…4月に、このこぼれ話でお知らせしますね。(笑)
その他にも、まだまだ魅力たっぷりの「かわはく」。
埼玉西部の川の歴史と人々の暮らしとを紐解いてくれる博物館へ、ぜひ、お出かけしてみてください。
「かわはく」の取材こぼれ話第1弾かここまで。4月に第2弾を更新しますね!
埼玉県立川の博物館
〒369-1217 埼玉県大里郡寄居町小園39
TEL:048-581-7333(代表)
休館日:月曜日(祝日・振替休日・県民の日・夏休み期間は開館) 年末年始(12/29~1/3)施設整備の集中保守点検に伴う臨時休館有り
営業時間:通常期 9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
夏休み期間[平日]9:00~17:00[土・日・祝・8/11~8/15]9:00~18:00
入場料:一般410円 学生200円 中学生以下無料
※荒川わくわくランドとアドベンチャーシアター観覧は別料金
駐車場:あり(普通車:300円 バス:1030円)